令和3年度 表現・ダンスセミナーを開催いたしました

  1月6日(木)の雪の予報は、数日前からだされており、当日無事開催されるんだろうかと我々を悩ませていました。と同時に私は、2012年2月に同じ高松市総合体育館で開催されたブロックセミナーを思い出していました。前年3月に起きた東日本大震災の影響から、仙台で開催予定であった2012年のブロックセミナ―を急きょ香川で受けることになったのでした。今回の講師、飯田路佳先生も、そのことを覚えていただいており、10年後の当日、「全員でお揃いの赤いジャケットを来て、熱くもてなしていただきました。本当にありがとうございました。」と再度お礼の言葉をかけていただきました。その2012年2月開催のブロックセミナ―当日も、雪が降っていました。

 今年度は、十文字学園女子大学の飯田路佳先生に2年ぶりにご指導いただきました。午前の部は26名の中学校・高等学校の先生方に、午後の部は23名の子ども園・保育所・幼稚園・小学校の先生方に参加していただきました。午前の部も午後の部も前半には音楽に合わせたウォーミングアップの方法やウォーミングアップの大切さ、効果をくわしく教えていただきました。午前の部は「Cry Baby」、午後の部は「ねこふんじゃった」のテーマのもと、運動会、発表会などに使えるダンスの振り付けをご指導いただきました。グループワークも取り入れ、あえて振り付けを作りこまず、「どうかな?」「どう思う?」などと問いかけながら一緒に作っていったり、難しい動きを教え合わせたりして、子どもたちが自主的に活動する過程を大切にすることを教えていただきました。また、振り付けを教える際には動きを簡単な言葉で表現することで、その言葉を言いながら振りを覚えることができるコツを教わりました。
 さらに、コロナ禍での日常生活をマスクとともに過ごしている子どもたちがマスクで顔が半分隠れているため、無表情な子どもが増えていることもとりあげて話をしてくださいました。隠れていても、目と眉だけでも表情は作れること。身体で表現することの大切さを子どもたちに教えることが重要であることを助言いただきました。参加した先生方には大変熱心に受講していただき、今後のダンス指導に向けての意識が高まる講習会となりました。